投稿日: 2015年9月3日 作成者: 松尾繁樹

「このままでは赤字が拡がる一方だ。もっと売上をあげなければ 。」

社長は必ず、「売上が足らない!」とおっしゃいます。

しかし継続的に赤字傾向であれば、
売上の増加で黒字化を達成することは大変困難です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【資金のない赤字会社をいかに黒字にするか。組織の絞り込みと活性化 。】

~組織の絞り込みと活性化~

赤字の会社を黒字にする方法を、
今回は「組織」という切り口から考えてみましょう 。。
方法は2つです 。

1つは使う資金をどんどん減らしていく、組織を絞る方法です。
簡単に言えば、経費削減で、人件費等の固定費を中心に削減を行います 。

具体的には、売上を現状維持しながら黒字化することを目標とし、
黒字化できるまで、費用対効果を勘案しながら経費を削減。
それでも黒字化できない場合には人件費にメスを入れる、という方法。

脂肪を落とし、筋肉質の組織を作る効果もあり、
次の組織活性化を行いやすくする効果もあります 。

もう1つは組織を活性化する方法。

こちらは前者とは逆に追加で資金を投入し、販促活動の充実による顧客接触回数の増加、人材の育成による業務プロセスの効率化を目指します。

販促活動に基づく売上の増加、
業務プロセスの効率化による原価率の改善を通じて経営改善します。

~2つの方法の特徴 。まず取り組むべきは。~

この2つの方法は次の点で異なります。

・他者への依存性

経費の削減は、自社のみで完結する取り組みです 。
経費を使わない、給与を削減すると社長が決めれば良いことです 。
一方販促活動による売上の増加は、顧客が購買に動くか否かで結果が左右します。
また業務プロセスの改善も、自社人材の成熟度合いによります 。
決めただけでは、直ちに結果につながりません 。

・新規の資金が必要

組織の絞り込みに新たな資金は要りませんが、
組織を活性化するには先立つ資金が必要です。
販売促進費、人材教育等に関する予算取りが必須です 。

・時間

経費削減は決めれば直ちに結果が出ますが、
組織の活性化が利益につながるまでには相応の時間がかかります。

さて、
例えば、2期連続営業赤字の会社だとして、
真っ先に取り組むべき方法はどちらでしょうか。

余裕資金等あるはずもなく、社長の個人財産の拠出も難しいような経営状態でしょう。
この場合に可能なのは、組織を絞ることです。
新規の資金を用意し組織活性化に取り組み、利益につながるのを待つなどと悠長なことは言っていられません。

やみくもに「売上を伸ばせば黒字化できる」と意気込むのではなく、
現在の売上高のもとでまず黒字化することです。
そこから組織の活性化に着手するというのが、順序でしょう 。

組織を絞る際に考えることは、
経費には売上にかかわらず発生する固定費と、売上の増減に比例して変動する変動費があるということ。仮に経費が全て変動費であれば、赤字にはなりえません。
固定費を変動費化していくことを念頭に置いて取り組みましょう。

黒字化が達成できれば、新規の資金調達が見込めます。

赤字脱却の実績は、社長の経営管理能力の評価に繋がります。
また、次回の融資は、調達した資金を利用することによって売上増加が見込まれる資金、すなわち増加運転資金です。
この増加運転資金は、銀行が最も貸しやすい新規融資です。。
事業計画を持ち込んで融資を依頼すれば、これを断る理由はありません 。

先立つ資金を用意し、組織活性化にチャレンジしましょう。

この流れを是非ご理解いただき、赤字に苦しむ経営者様は、
「売上を伸ばせ」と号令を出す前に、
現状の売上高で黒字化する手段をご再考下さい。

当事務所では資金繰り円滑化サービスとして財務戦略の導入を支援しています。

松尾繁樹公認会計士・税理士事務所

社長が資金繰りの不安から解放され事業に専念できる環境を作ることを目標としています。

お問い合わせはこちらまで 。

横浜市旭区本村町101-11和田ビル2F
相鉄線二俣川駅 北口徒歩2分

カテゴリー: コラム パーマリンク

美品

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です